DRAGON BALL 転生したらヤムチャだった件(87点)
DRAGON BALL 転生したらヤムチャだった件(87点)
原作 鳥山明 漫画 ドラゴン画廊・リー
集英社 全1巻
DRAGON BALLと言えば、日本で最も国民的な漫画の一つと言っても過言ではないだろう。そんなDRAGON BALLのスピンオフというと、どうしてもハードルは高くなってしまう。そんなハードルをもこの作品は軽々超えてしまったと思う。まず最初に行っておこう。本作品、超良作です。
もちろん、超個人的漫画批評の読者ならば、ヤムチャがどのような人間かは良く分かっていると思うが、念のため知らない読者のために簡単にヤムチャを紹介させてもらおう。
-ヤムチャ
DRAGON BALL史上最大のネタ要員。最弱Z戦士。(餃子を除く)サイバイマンに自爆でやられたシーン、人造人間に胸を貫かれたシーンなど、快挙をあげるとキリがない。もし俺氏がDRAGON BALLのキャラに転生できるチャンスがあるとしたら、餃子と並びトップクラスに生まれ変わりたくない存在でもある。
そんなヒーロー、ヤムチャが主人公の今作品。表紙から、とてつもなく雰囲気が良い。若き日の鳥山明大先生と比べても遜色ないだろう。今、DRAGON BALLの新しいシリーズが、別の作画先生によって書かれているが、私は100%ドラゴン画廊・リー先生の方が、DRAGON BALLを描かせたら上だと思う。嘘臭さがほとんどないのだ。景色もキャラクターもほぼ完璧だと言える。DRAGON BALLに関しては、色々な同人紙を見てきたが、間違いなくトップだろう。
ヤムチャに生まれ変わってしまった絶望感、本物のウーロンが出てきたシーンなど、妙にリアリティがあるのだwww自分がヤムチャに生まれ変わってしまっても、こういう風に感じるのかな、とさえ思わせてくれる。それでいて、話もとても面白いのだから言う事無しです。
主人公はヤムチャの行く末を知っているので、もちろん前述した有名なサイバイマンのシーンも知っている訳だ。そこからは、壮大なチート劇がはじまるのだ。カリン塔、神様との修行、最長老さまに力を起こしてもらったり、俺氏がヤムチャでも全く同じ事をしただろう。原作を知っているファン、ましてや俺氏はDRAGON BALL超現役世代なので、ここら辺の展開はニヤニヤが止まらない。ヤムチャの戦闘力が10000以上とか、笑えるwww違和感ものすごい。
ストーリーの後半は、意外なエンディングを迎えるのだが、これも原作を読んだことがある方なら眉唾ものだろう。エンディングに関しては、自分の目でしっかり確かめて頂く事をお勧めする。
物語全編を通して、古き良きDRAGON BALLの世界にどっぷり浸かることができる。雰囲気が良すぎて、ページを進めるのすらもったいなく感じてしまう、そんな、超良作です。ヤムチャ最高!!!